第12章 夜這い
「酷い…最低……」
「酷いのも最低なのもお前でしょ?殺そうと近付いたくせに。オレが飲んでベロンベロンでも、ホラ、全然ビクともしないじゃない。」
ハッキリ言葉にされて自分が恥ずかしくなる。
カカシは、クスクス口だけ笑い、鋭い眼差しを私に向けている。
目を逸らして抵抗するが、カカシは一切、力を緩めない。
「放して!」
「お前は、オレの事どう思ってるの?ちゃんと、言ってよ。」
カカシの声に反応してビクと、身体が反応して私はカカシの瞳を見つめた。
「言えよ、言わないと…もっと乱暴に抱くよ?」
低く警告した声を耳元で囁き、胸を触り肩を舐めながら感じる場所ばかり必要に責めていく。両手は片方だけで押さえ込まれている。
「あ、……や……!」
「お願いだから、頼むから。言って?オレの事が好きなんでしょ?」
言わずに黙っていれば、荒く息を吐きキスをしながら懇願するように促される。
カカシの縋り付くような瞳がぶつかり、諦めるように答えを簡単に露出した。
「………好き…。カカシが大好き…」
思わず涙をポロッと流せば、優しく手で拭い、涙が流れた頬にキスをして微笑んだ。
「ふふ…、、よく出来ました。心配いらない、お前はオレのそばにいるだけでいい。な?」
「カカシ…ダメだよ、そんな……」
「いいの。わかった?」
「………うん。」
その素直で従順な言葉に満足したように笑い、愛のあるセックスを始めた。