第12章 夜這い
ふと唇に冷たい感触が広がり、身体がゾクゾクッと快感が身体中を襲う。誰かと私はキスをして抱きしめられている。
鍵を閉めたはずだ…パックンの気配は…なくなっている。今何時だろう…夜中なのはわかるけど。
「…ん…ふっ……」
キスの音が部屋に響き、半目で寝ぼけて見つめれば、犯人は荒々しく笑い、舌を口の中に押し込み、激しく興奮している。
私は両腕を動かそうにも、指を絡め恋人繋ぎでガッチリ固めて、少しも動かない。
「……?」
下半身も動かない……。身体を密着させ、身動き出来ないように封じられている。
徐々に、自分の今の状況を理解し始めていけばいくほど、異常な彼の状態を目の当たりにしていった。
匂いが充満して感触でわかる。
「カカシ・・・?」
酒に酔っているのだろうか、体温が高く息がアルコール臭い。
「はぁはぁ…、あ、起きた?鍵ピッキングで簡単に開けれるんだよ、知ってた?爆睡してたね。全然気付かないんだもん。」
ニコリと昼間の優しい笑顔を真っ暗闇でもしてくれる愛しい人。
だが、いつもと違うのは焦点が合わず、息荒く、目が完全に据わり、少し声が高く陽気な様子であった。
シラフではない、目をトロトロにしてずっと私を見つめている。
「カ、カカシ…大丈夫?酔ってる?ビ、ビックリしたよ。あ、ごめん、完全に寝てた……」
私はカカシが来てくれて嬉しい感情よりも、恐いという感情が今は勝る。
今から何が行われるのが、容易に理解しているが、心の準備が整っていない。
「やろうよ、ね?我慢出来ない。今すぐ。」
「カカシ…待って、待って、おかしいよ、何で、え??……んんん、ん…」
チュ、チュと首をキスをしながら舐めるように手を服の中に入れ、手が少し乱暴で荒々しい。
「、初めてあった時から惚れてたんだよ。お前を愛してる……」
「カカシ…どうしたの?突然…」
「え?何って……。好きだって告白してるんだよ?だからね………………」
クスクス笑いながら私のの耳元にカカシは秘密話をするように、囁いた。
「オレの子、孕ませるからな。」