第11章 夜
私はパジャマに着替え、ベッドの中に入り、横になった。
カカシは昨日、同じ時間に来てくれると言っていた。
今は十一時を過ぎている。
乾いた笑いを独りですれば沈黙する。
「じゃあ私は寝るね。お休み。」
「グーー・・・グーーー」
「パックンもう寝てるしー。」
パッと真っ暗闇にし、電気を消した。
明日帰る・・・涙がボロボロ流れて枕を濡らしてしまう。
タオルで拭い、それでも止まらない。
どこかで彼に期待していた。
カカシが来て抱きしめてくれる。
そう夢を見ていた。
だけど真実はこんなもんだ。
現実は残酷で虚しくて悲しい。
私は涙をボロボロ流しながら眠りについた。