第8章 夜の木ノ葉隠れ里
カカシは先に夕食を済ませていたようで、宿まで帰るまで私はひたすら必至に言い訳を言い続けた。
「さっきのはね、生まれた里の話だからね?今はもう関係ないからね?聞いてる?」
「はいはい。」
何度も何度も確認してるのに、暖簾に腕押しみたいに、カカシは全然信じないし聞いてない。というか信じていたのか甚だ疑問だ。
ずっと手を恋人同士のように指を絡めて繋いで歩いてくれている。男性らしい大きな手だ、気持ちよくて安心する。
私が見せた完全な"隙"を見つけた事で、先ほどからずっと嬉しそうに歩いている。
夜空を見上げているだけでバレるなんて、もう、無理だよ…このままだと簡単に全部バレていく気がする。