第8章 夜の木ノ葉隠れ里
ついに脅しにきたかと、息を呑み小さく溜息をつき、私はニッコリ微笑んでパックンを撫でた。
「パックン、あなたは勘違いしています。今、パックンの質問にビックリしてしまっただけですよ?私はカカシに危害を加えるつもりは無いんです。ただ、六代目がどんな人なんだろう……その好奇心からここまで来たのです。」
「カカシはが気になるらしいな。」
「……え?まさか、違いますよ、何にも私には興味がないみたいです。言葉や態度でわかりますよ。」
あははーと諦めるように笑えば、パックンが続けて話しをする。
「のそばにいてやれ、と言っていたぞ。何かトラブルが起これば助けてやってくれ、とな。」
パックンの言葉を聞いて、少し目を見開いた。
「頼りないから…気になるって事だと思います。恋愛感情ではないですよ。」
自分で言ってさらに気落ちして涙が出そうになっている。ただ、私に惚れて欲しいだけなのに。
「そんな風に拙者は見えなかったがな…。」
少し戸惑いながら言うパックンを、優しくヨシヨシと撫でていた。
どんな風に言ったのか分からないが、考えるのを止め、モグモグ肉まんの残りを食べて、別の店に向かった。