第8章 夜の木ノ葉隠れ里
パックンと並んで歩いて気配を探して気づいた。影分身が消えている。余程この忍犬に信頼を寄せているらしい。
肉まんをまず見つけて即座に購入し、パックンにも少しあげた。忍犬だけど、やっぱり犬だから人間の食べ物はあんまり良くない。
「はどこから来た?何しにきた?」
「うーん、流石、監視さんですね。旅人ですよ?私は…。右へ左へ気ままに旅を続けているんです。」
「里に害がある事を企んでいる。イエスかノーで答えろ。」
「……ノーですよ?やだなぁ、パックン尋問になってますよー。」
心拍数を確認して聞いてくる。
流石忍犬だ。多分コレは私の負けだ。
心拍数を少し上げたんだから。
パックンの目つきが鋭くなるが、仕方ない。
「何をする気か知らんが、カカシに何かあればお前を殺しに行くからな。拙者ら八頭が貴様を食い殺しに行くぞ。」