第6章 旅人として
カカシとラーメン屋さんに行く前、トイレに行くと言い、中に入れば、瞬時に記入する。ゼロに、さらに暗号を追加する。
"里の緊急時、私に構わず瞬時に里に帰ること。そのときは、いつもの合図を送る。"
と書いた。この暗号を見つかった場合を考え、合図の中身は書かない。
何ヶ月も里に戻らないのだから、何が起こるか分からない。総長は、何かしらトラブルが起これば、私にメッセージを送ると言っていた。ここ数年は平和だが、油断は出来ない。
ずっと、ばあちゃんが一人で過ごしている事がちょっと気がかりで、会いたい。
溜息をついて用を足して、レバーを引いて流して手を洗う。紙ペーパーで手を拭きながら鏡を見た。
「……っ!!カ、カカシ!!!五分待って!!」
「え?ああ、いいよ。」
急いで洗面台に置いていたポーチを取り出し化粧をし始める。流石の美人も、どスッピンは良くない。だいたい私は眉毛がない!
いくら何でも、これはあかん!っと思いながら眉毛を描いて、顔を作る。
急いで簡単なメイクを済ませて、カカシがいる方へ向かった。