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【NARUTO】六代目火影暗殺計画

第6章 旅人として


「旅の途中で、臨時に汚れた任務をしていれば、幾らでも増えていくのよ。だからお金だけでも良いから返して?」

「いや、幾ら何でもコレはおかしいでしょ、このお金は没収だな。」

"没収"という言葉にサーーっと、血の気が、引くように、私は真っ青になる。

ゼロも五十万両ぐらい持たせているから帰る時の問題はないけど……。お金が余れば返さないとまずい。まあ、そこは誤魔化しが効くが、私の今からの生活が出来なくなり、浮浪者になってしまう。それはなんとしても避けたい。

「カ、カ、カカシ様……お願いします。私、これから街で服を買って宿舎に泊まってサッパリ五日ぶりのお風呂に入って、暖かいラーメン食べるんです。お願いします。」

「じゃあ、ここに来た目的教えてよ、あと何処から来たのか、答えろよ。」

ガクブルしながらお願いするが、奴はまだ諦めてないようだ。本当にコイツはしつこい。

「だから旅して里は捨てたのよ、里はもう関係ない。言ったでしょ?貴方の噂を聞いて、海や山を越えてきたの。」

あんまりしつこいと女に嫌われるぞ?と、勧告しようと、思ったが、この男の美貌は誰でも簡単に落ちそうだ。眠くてやる気がなさそうなのにモテるとか腹立たしい。

ああ、コイツに靡いた女は何でも受け入れてくれるんじゃないか、と不貞腐れた気持ちになる。まだ見ぬ口布野郎の恋人に嫉妬していた。
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