第5章 牢屋
ガチャガチャ……キィーーー
「ホラ!入れ!」
「あ!…ちょっ…危ない!」
門番に背中をドンと押され、分からないが、多分牢屋の中に入った。
とと、足が縺れかけたのを何とか倒れず、声のする方へ向いた。金属の匂いが鼻にかかる。
「布をはずして下さい。何にも見えない。」
「ダメだ、貴様は犯罪者だ。何をするか分からないからな。もうすぐ火影様がお越しになる。それまで座っておけ。」
六代目が来る…。ニヤリと口角を上げ、下を向いていた。ドクンッと一気に高揚していく。楽しみで仕方がない。どんな人間だ、あのはたけカカシという人は。
「はい、分かりました。」
こんな場所一発で抜け出せるし、手の縄も一瞬だ。いつでもやれる。さあ、来い、早く来い!とワクワクしていた…。