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【NARUTO】六代目火影暗殺計画

第3章 出会い



「ま、待って下さい!あの…な、名前は?貴方の名前を教えてくれませんか?」

縋るように名前を名乗る事を求められたが、情報を簡単に渡すわけに行かない。

偽名も中々咄嗟(とっさ)に出てこない。

「あ、えっと……」

「お願いします。今オレは貴方から離れられない。名前を、どうか…どうか…オレに、教えてくれませんか?」


この男は何故か、何度も何度もずっと必死になって名前を聞いてくる。あまりの気迫に押されて思わず、ポロっと名前を言ってしまっていた。

「……」

「!……………ですね!、……本当に素敵な響きのお名前ですね。」

彼は頬を赤く染め、ウルウルと涙目になりながら微笑み、何度も何度も私の名前を繰り返し言って嬉しそうに私を見ている。その姿にドキドキしながら彼の温かい声を聞いていた。落ちついた声の持ち主のようだ。

「さん…今日お会いした事を心より幸せに感じます。どちらに行かれるご予定なのですか?」

「木ノ葉の隠れ里に。色々旅して回っているんです。」

「えっ……?」

その時、遠くからこの男を呼ぶ声が聞こえ、肩を掴んでいた手が離れた。
逃げるチャンスが来た。

「先生ーーーー、やーっと、追いつきましたよー。いきなりコレ脱いで走り出すからビックリしますからね。帽子まで脱いじゃって……オレは荷物持ちじゃありませんよ。」

「おー、悪い悪いー、シカマル、だって急いで駆け寄りたかったんだよ、こんなの邪魔でしょ?走れないよ。」

彼がシカマルという人間に、目を逸らした瞬間、
今しかない!と思い、急いで瞬身の術の印を結んでその場を咄嗟に離れた。





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