第9章 番外編︰どっちが好み?※R18
真っ白なワンピースの上から、ふたつの膨らみにそっと手をやり、形や感触を確かめるように触れ始めた。
「ゆ、幸村く…んぅ」
初めて触れられたそこに、名前は顔を真っ赤にし、相手の行動を制そうと幸村の名前を呼んだが、それはキスによってすぐに塞がれてしまった。
先程のように舌を絡める激しいキスを暫くして、思考力と抵抗力が溶けた頃、そっと唇は離れていった。
ぼんやりとしている名前をそっとフローリングに寝かせてから、幸村は真っ白なワンピースを脱がせた。下から上へ。まるで子供の服を脱がせる親のようなその自然な流れに、されるがままになっていた名前ははっと我に返った。
下着姿になった自身に、赤い顔を更に赤くし体を隠そうとすれば、それを拒むように幸村の手が名前の両手を簡単に拘束してしまった。
獣のような瞳が細められ、名前を眺めている。そっと、舌なめずりをしたのが見えた。ぞくり、と快感に似たなにかが、名前の体に走った。
「可愛い下着だね。…水色、似合ってる。脱がせるの勿体ないな。ふふ」
そう言った幸村は少しだけ乱れている息をそっと吐き、真新しいブラを託しあげた。途端、幸村の視界に現れた名前の胸。白くて柔らかそうなそれは、羞恥のせいかほんのり赤色がさしている。
こくり、と幸村の喉が緩く鳴った音が聞こえた。
そっと、幸村の舌が胸の突起に触れた。途端に、名前の体はびくりと跳ね上がる。声も弱く漏れてしまった。
その事に気を良くしたのか、舌を尖らせ突起を一度つついたあとぐるりと一回転し口内にそれを含んだ。
「ふ、ぁっ…!あぁっ」
口内に含まれたそれが、じゅるる、と音をたて強く吸い上げられ名前の口から先程よりも大きな喘ぎが漏れた。羞恥のあまり口を抑えたくなったが、拘束されているせいでそれも出来なかった。
唾液に濡れ、強く吸われた突起は刺激に敏感になってしまい、軽く歯をたてられるだけで体が勝手に跳ねてしまう。もう片方の突起は、親指と人差し指の腹でくりくりと可愛がられ、もどかしい快感に下腹部がきゅんきゅんと疼くのが自分でも分かった。