ロリコン王子(絶倫)をドMに覚醒させようとする悪役令嬢の話
第2章 ※幼女でも中身は大人2
流石に言われた事がなかった褒め言葉に、王子は照れ笑いが固まり瞬きして首を傾げている。生まれて初めての可愛いという言葉を、一回り違う幼女に伝えられてどういった反応を返したら良いのかが分からない、といった顔をして最後には困ったような微笑みを見せて「ありがとうございます、でもクリスティーナ嬢の方が愛らしいですよ?」とお礼とお世辞を言ってくれた。彼自身も周りもきっと分かっていないだろうが、王子はイケメンで凛々しく可愛らしいのだ。二次創作なら必ず受け側に回るであろう愛らしい表情と仕草に私は、犯したいわー…白い肌にしゃぶりついて泣き叫ぶように喘がせたい。とうっとり王子を見てしまう。好きな声、好きな顔、性格も優男で基本的に麗しき王子体質…あぁ、可愛い。好き。その白く晒された手から舐めとるようにキスをして、上着を脱ぎ捨て身体に手を伸ばし………あぁ、駄目だ。完全に魔が差した。分かっている、分かってはいるが…今とてもムラムラする。
私は幼女だ。だが中身は成人を迎えている女であり、目の前になんなにも美味しそうな美男子が愛おしそうに微笑んで私を見ている。誰もいない寝室、静かな空間に二人きり…
「レオンハルト様…」
「はい、どうなさいましたか?」
「私、お聞きしたいのですが…」
「えぇ、私が答えられる事でしたら構いませんよ?」
「子供は、どうしたら作れるのでしょうか」
「ぶっっ、ゴホッゴホッ!…は!えっ!?い、一体なに、を…」
「周りは皆、コウノトリが運んでくると言葉を濁すのですが…私にはそれが信じられないのです」
「は、はぁ…なるほど、うっ、うーん…そう、ですねぇ…」
表情がぎこちない。王子、イケメンの顔が崩れてますよー…そんな所も可愛いから見ていて飽きないが。そう紅茶を吹き咳き込む王子を内心からかって遊ぶ幼女の絵面は中々面白いだろうと思う。さぁさぁ…おとぎ話の王子様。なにも知らない無知な少女にどう教えて下さるのか見物である。