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ロリコン王子(絶倫)をドMに覚醒させようとする悪役令嬢の話

第2章 ※幼女でも中身は大人2


それにしても王子よ、あからさまに落ち込むの止めて貰えませんか。私が悪い見たいじゃないの!

そんなこんなで優秀なアンナはいつの間にかティーセットを持って現れると準備にとりかかかる。他の使用人は急いで王子の座る椅子を用意して、私は相変わらずベッドの上に腰掛けていた。紅茶を作る準備を終えたアンナは王子に一度頭を下げてまた少し距離をとり後ろへ控えた。手際の良い王子は私の為に紅茶を作ってくれている。白い手袋を脱いで健康的な肌が晒された。白く細いが男性らしいゴツゴツとした手、凛とした表情で紅茶を見つめる視線にこれは誰もが惚れるわ…と客観的に納得した。まだ現実を受け入れられていないのか、一つ一つの動作に彼は乙女ゲームのキャラクターとして私は見ている節があったりした。声優も豪華で、耳に大変心地のいい話しをしてくれる…こんな声で激しく乱れたらさぞかしドエロい事間違いないだろうと思う。

「っ、クリスティーナ嬢…?」
「えっ…あ、はい。なんでしょうか、レオンハルト様?」

ぼー…とイケメンな顔をずっと見つめ続けていたようで、王子は狼狽えて気恥ずかしそうに微笑んだ。うわっ、今の顔…かなり可愛かったぞ。なんて私の顔も自然と笑みがこぼれる。出来上がった紅茶を飲み、とても美味しい事を伝えた。気を利かせたのかアンナや騎士はいなくなっていて少し静かな雰囲気に気まづさだけがつのる。誰かこの重い空気をなんとかして欲しい、後私を性的な目で見て来るのは本当に止めて欲しいのだが…本当に些細な違いであり、小さな子供には分からない。王子の柔らかい表情と優しげな眼の奥に欲情しているというのが丸わかりなのだ。ヤバい、私そのうち目の前の男に食われる…一日中抱き潰しセックスを強いられる。それは絶対に嫌だ。

「そんなに熱心に見つめられますと、顔に穴が開きそうですね…」
「それは私もです、そんなにじっと見つめられましたら流石の私も照れますわ…ただ、ごめんなさい。その…レオンハルト様が余りにも可愛らしかったもので、つい…」
「……私が、可愛いですか?」
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