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ロリコン王子(絶倫)をドMに覚醒させようとする悪役令嬢の話

第6章 王子(仮)に攫われた先は、攻略者の一人でした6


豊満な乳に埋もれる私、お構い無しにギューギュー抱き締めて来る王妃の乳に押し潰されそうになっていた。私は覚えていないけれど、赤ん坊の時に可愛がってくれたらしい…聞けば王妃は母にとって姉のような存在であり、母は王妃にとって妹のように今も大変可愛がっている。だからこそ私は、王妃に初めましてお会いするが出会い頭から強烈な挨拶を貰ったのだ。それにしても、若い頃は王子の顔は王妃似なんだなと印象を受ける。原作につれて凛々しくなる為雰囲気は国王に似て行くのだが…その国王は王妃に離してやりなさいと肩を軽く叩いた。渋々と言う…なんとも名残惜しそうに漸く離して貰えた私は深呼吸を繰り返すが、落ち着く暇すら与えて貰えず私を見下ろしていた国王がそっと私を抱き上げた。

「今日は来てくれてとても嬉しい。息子の可愛い婚約者…クリスティーナよ」
「うっ…あ、はぃ…」

婚約者じゃないよー…そんな愛娘を見るような視線で私を見るのはやめてくれ、と言うか王族からの寵愛が激しいのは遺伝なんですか?そうなんですよね?

+++

ジュースの入ったガラスコップを手に持ち、口にしながら辺りを見渡す。すると興奮したような色めき立つ声が、ダンスホールに響いた。誰が来たのかは分かるも私の視線はついついそちらに向いてしまう、普段なら下げてある金髪をオールバックにして真っ白な衣装に身を包む王子は相変わらず顔はいい。爽やかに微笑み軽く手を振る姿は既にアイドルとそのファンのような構図が出来ている。後ろにいるのは騎士団長のヴィッツだ。普段は黒一色なのに、正装なのか赤髪に映える赤い衣装で王子に仇なす人間がいないか勤務を全うしていた。階段を降りて行くと若い女性や女の子達は一斉に王子の方へ歩いて行く。
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