第3章 変な人
風呂から上がり、二階にある自室へ行くため階段を上がっていくと、
絢那さんに部屋を案内してる母さんの声が聞こえてきた。
「リョーマの隣の部屋だけど、何だかごめんなさいね…変なことされたら直ぐ私に言ってね?」
母さんの言葉を聞いて、カチンとくる。
スケベな親父と同類にされてる事にもイラっとして
一緒にすんなよと無愛想に言うと
絢那さんが笑うのを堪えてる姿が見えた。
絢那ちゃん可愛いからってヘンな事しないのよ?
可愛い?どこら辺が?
と悪態をついて見せると、母さんは怒りながら「絢那ちゃんに謝りなさいね!」と告げると部屋を出ていった。
「じゃあリョーマ君もお休み」と部屋の扉を閉めようとした絢那さんに、
聞きたい事があって
「ちょっと良い?」と部屋の中に入れてもらう。