第3章 変な人
まどろっこしい事は苦手だから
単刀直入に聞いてみることにした。
この辺の人じゃないよね?と聞くと、
また慌て始める姿を見て、やっぱりそうなんだと確信するが、
詳しくは聞かないでーと絢那さんの目が言ってるように見えた
…ま、いいか
急いで聞くのも面白くないし…ね。
もう部屋に戻ろうとしたら菜々子さんが入ってきたので、
入れ替わるように部屋を出る。
自室へ入って一息ついた時、扉をカリカリして開けてー、と催促するカルピンを部屋に入れてやる。
「…カルピン、こっちおいで」
ほぁらー!
カルピンを抱きかかえて、ベッドに潜り込む。
今日一日でいろんな事が起こりすぎて
疲れていたのか直ぐに瞼が重くなり、目を閉じる。
「ふわぁあっ……おやすみ、カルピン…」
ほぁらー
一緒に夢の世界におちていく。