第4章 居候初日
「…ん、ここどこだっけ?」
ボーッとした頭で考える。
あ!そうか…
テニプリの世界に来て…
そして、リョーマ君のお家で居候することになったんだった…
「…起きてる?」
「起きてるよ!」
扉を開けるとそこにはリョーマ君が立っていた。
「アンタのお守りしなさい…って母さんが。」
ちょっと、私の方が年上何ですけど~?
ああ、いけない…冷静にならないともっとからかわれるだけだよね
「え、学校は?」
「…カレンダー見てみたら?」
生意気なーって思ったけど、言われたとおりに見ると祝日になっていた。
「あ、体育の日か…」
「まぁそう言うこと。でも、午後から部活のミーティングがあるからそれまでアンタに付き合う。」
「ありがとう。じゃあ、リョーマ君のお言葉に甘えさせて貰おうかな」
「さっさと支度してよね。居間で待ってるから」
「わかった!」
大急ぎで身支度を済ませると、リョーマ君が待つ居間へと向かう。
「そう言えばご家族の皆は?」
「親父は寺で、母さんは婦人会の集まり、菜々子さんはアルバイト行ってる」
「そっか…皆さん忙しいんだ。私、居候なのに初日から寝坊なんて、怠け者だよね…」
「明日から頑張ってもらうって言ってたから、今日くらい羽のばせって、親父が言ってた」
さ、時間なくなるから行くよ!
そう言ってしょぼんと落ち込む私の手をグイッと掴むと、玄関へと向かう。
青春台、どんな出会いがあるのかな?