第2章 ファーストコンタクト
「あ、もう九時半ね、お部屋案内するからついて来て」
リョーマ君のお母さんが時計を見て、お部屋を案内してくれた。
「さ、ここ使って良いからね?」
リョーマ君の隣の部屋に案内されて、中に入る。
「隣、リョーマなんだけど…ここしか空いてないのよ。何だかごめんなさいね」
女の子なのに…と気にするお母さん。
「…母さん、俺親父と違って何もしないって」
いつの間にか居なくなっていたリョーマ君が現れた
「本当かしらねぇ~?絢那ちゃん可愛いからって変な事したら許さないわよ?」
「ふーん。絢那さんのどの辺が可愛いの?」
「また、生意気な事言って!絢那ちゃんに失礼よ!謝りなさいね」
「あ、良いですよ謝らなくても!」
「ほら、本人もこう言ってるし…早く母さんも寝たら?」
「全く。絢那ちゃん、何かされたら私に教えてね!じゃあ二人ともお休み」
階段を降りていく音が聞こえて、
リョーマ君に「お休みなさい。」と告げてドアを閉めようとすると
「ちょっと…良い?」
「何?謝るのは無しだよ?気にしてないし」