第2章 ファーストコンタクト
「いや、絢那さんってさ、本当にこの辺の人?」
ウソ、まさか…バレた?
「えっと…どういう意味?」
「何か、変なとこ沢山あるなって思って。
学校のこととか、
俺の家の話したら知ってるのを隠そうとしてる様に見えたし…」
やっぱり、鋭いなぁ…
どうする?本当の事言うしかないのかな?
話そうとしたらドアの叩く音がした。
「絢那ちゃん、ちょっといいかしら?」
菜々子さんが訪ねて来た。
「あ、リョーマさんも居たのね」
「いや、俺はもう自分の部屋に戻るよ。」
「そう?お休みなさい」
パタンとドアを閉めてリョーマ君が部屋を出て行った。
「どうしたんですか?」
「これ良かったら私のお下がりだけど、使って?」
はい、と手渡された袋には青学高等部の制服が入っていた
お下がりとは思えない程綺麗だった。
「私も青学高等部に通ってたから。」
「ありがとうございます!使わせてもらいますね!」
制服代掛からなくてちょっと安心。
「じゃあ、お休みなさい」
「お休みなさい!」