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【MHA】わたしのヒーロー。【ヒロアカ】

第6章 恋の自覚。








「悪いな、掃除手伝ってもらって。」

「ううん、わたしのせいで遅くなっちゃったし…」


あの後、わたしは女湯の掃除を手伝い、轟くんと一緒に部屋へ戻る最中だった。
轟くんもお風呂入った後すぐ掃除に入ったんだろうな。せっけんの香りが漂ってくる。イケメンな上に、匂いも良いとは…恐るべし、轟くん…。



「あ、わたしの部屋ここ…あ!」

「なんだ。」

「部屋の鍵、春香に預けたままだった。もう寝ちゃってるかな…。」



春香に電話してみるが、出ない。寝てしまったのだろうか。百さんは具合が悪いと言っていたし、麗日さんも寝ちゃってるかな。


「瞬間移動で入りゃいいだろ。」

「だ、だめだよ。雄英のUSJ襲撃事件から、雄英の使う施設は全部万全のセキュリティが敷いてある。個性使って不法侵入なんてしたら警報鳴っちゃうかも。」


ううん、と轟くんも頭を傾げる。
次の瞬間、轟くんの口から恐ろしい提案が飛び出る。



「俺の部屋、来るか。」

「へぇ!?」

「相部屋のやつ、青山なんだけど。腹いてえって医務室で休んでるから。寝るだけだし問題ねえだろ。」



ち、ちょっとまって。それってわたしと轟くん二人だけで一晩過ごすってこと…!?それってなんか、色々、大丈夫かな…!?




_______




ああ、わたしって嫌になるほどちょろい女。
相澤先生に言えば合鍵の一つでも貰えたんじゃとか、他の女子の部屋に泊めて貰うとか、いろいろ解決方法はあったのかもしれない。

それでもまんまと轟くんに付いてきてしまったのは、きっと、




「布団、そっちの使え。」

「う、うん…」


いや待って、轟くんは動揺のどの字すらないわけだけど、もしかしてわたし女として見られてない…?女として見られてたら自分の部屋に泊まれなんて言わない…?



「…ッう、自分で言っててしんどい…」

「?何が?」

「うッ、ううん!」




はあ、わたしが八百万さんみたいなナイスバディだったらなぁ。










 
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