第3章 短期合宿
「よし、全員揃ったな。知らねえ奴もいると思うからまずは自己紹介だ。俺は相澤消太。雄英1-Aの担任だ。よろしく。」
うわ、本物のイレイザーヘッドだ。
こんな人に毎日ヒーロー学を学んでるんだ、やっぱり羨ましい。
「他校の生徒だが、この合宿に参加したからには贔屓とか生ぬるいことはしねえ。お前らが普段どんな訓練してんのかは知ったことじゃねえが、付いてこれねえと思ったやつは即帰れ。以上。」
「うっわ、やっぱ厳しいんだね雄英…」
「ん…大丈夫かなわたし…」
「まずはお前らの個性を把握する。こっちの生徒とそっちの生徒でペアを組むから、二対二の純粋な殴り合いだ。」
あ、雄英の体育祭でやってたやつの二人バージョンって感じかな。
知らない人と組むのは不安だけど、きっとそれも訓練…なんだよね。
「ただし、これから強化合宿やるってんだから大きな怪我はしねえことだ。いいな緑谷ァ!」
「は、ハイ!!!」
轟くんとの戦いですっごい怪我してた人だ。
あれ、まるで自分の力の使い方をわかってない、赤ちゃんみたいだって先生言ってたっけ。なんかいろいろ不思議な人だ。
「んじゃペアはくじ引きで決める。誰とでもうまくやれるってのもヒーローとしての大切な要素だ。」
ああ、さっきの爆豪、とかいう人とじゃありませんように。できれば黄色い人でもありませんように…。