第6章 ◆湯浴み絡み ★☆☆☆☆
一日中、部屋に込もって雑務をこなした。
何の予定もない一日は、長谷部さんがいないせいで多少の不便はあるものの、何事もなく過ぎていった。
そうしているうちに、あっという間に夜になった。
長谷部さんの一行はまだ遠征から戻らない。
夕食の後もずっと書類の作成をしていたせいか、机に向かったまま、瞼が重くなってきた。
長谷部さんたちは遅くなるだろうし…もう眠ろうかな…。このまま机に突っ伏しちゃおう。
………あれ? なんだか、眠れない……。
「………長谷部さん…」
かすかな声でそう漏らしていた。体が昨夜のことを思い出し、疼いてる。
机の下で畳んでいる脚を擦りあわせて、私はどうにか切なさを抑えていた。
…昨日、すごく気持ち良かった。
長谷部さんに任せていると、今まで知らなかったとてつもない快感に襲われて、こうして夜になると体がそれを求め始めてしまうんだ。
明日は夜伽の日。明日は一体、何をするんだろう…。
昨晩以上のことは私には想像がつかない。
考えつくとしたらそれはもう最後まで体を繋げてしまうことくらいなんだけど、そしたらこの夜伽の通達は明日の『第五夜』で終わってしまうのだろうか。
そうなのかな? もしかして、明日で終わっちゃうのかなぁ…。
やだなぁ…。
長谷部さんと…もっと色んなことしたいなぁ…。