第18章 ◆番外編5「狼」
─ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ─
「あっあっあっ…あっ…」
「主っ…あるじっ…」
「も、もうっ…あっ…イっ…イっちゃぅ…あっあっ…」
「俺もっ…もうっ…」
長谷部は速度を速め、二人は意図的に腰を打ち付け合う。
最後に長谷部は、両手でぐにぐにと彼女のお腹の肉をこねてやった。
「やっやっやっ…だめっ…あっあっ…あっあっあっあっあああああんっ…──っ!!」
「……くっ…ぁあっ…ッ…!」
絶頂の寸前で一番恥ずかしい部分を触られた主は、今までにない蝕まれるような快感に襲われながらイってしまった。
「はぁ…はぁ…」
「……主っ…」
今回は危ういところで、長谷部がイく寸前で彼女から抜いた直後、すぐに出てしまった。
おかげでナカではないものの、彼女の股に長谷部の体液がべっとりとついている。
長谷部も主も、本当はそれに興奮が抑えきれない。
たまらず長谷部は彼女に沈み込み、執拗に口づけをねだる。
もちろん彼女も受け入れた。
─ちゅぱ…ちゅぱ…─
「んん…」
二人はしばらくそのままで、口づけに耽っていた。
…翌朝、結局戻って来なかった長谷部が、皆にしばらく“送り狼”と呼ばれることになるとも知らずに。
◆番外編5 完◆