第5章 ◆涙と語らい ★★★☆☆
─主の部屋を出て、俺は大きく息を吐いた。
あ、危なかった……!!
なんなんだあれは、反則すぎる…!
いつもの主からは考えられないほどに欲求に素直になって…。
あんなことをされればこちらだって最後までしてしまいそうになる。
『お願い…お願いします…いかせてください…』
いくらなんでも、可愛すぎるだろう、あんなのは。
耐えられたのは奇跡だ。
出ていくよう言われなかったら危なかった。もう俺の下半身はこんなになっている。
主……。
日に日に、彼女の新しい表情を発見する。こんなに甘えてくださったのは初めてだ。
もっと見たい……もうこれ以上ないほど好きなのに、俺はどこまで主を好きになるのだろう。
好きだ主……好きだ……
今夜もまた、眠れそうにない。