• テキストサイズ

【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第5章 ◆涙と語らい ★★★☆☆



「正直に言い合えて、長谷部さんのお気持ちが分かって良かったです。……えっと、今夜の指示は、ここまでってことでしょうか」

主が言った。

そうだ。ここまでで良いはずだ。
夜伽について、俺も主も心地よく思っている、それが分かっただけで十分だ。

でも今の俺はそれだけではとても我慢できない。


「…そうですね。指示はここまでのようです」

「ふふ、なんだか触れあいの指示がないのは変な感じがしますね。…えっと、ありがとうございました、長谷部さん。これからもどうぞよろしくお願いします」

「……ええ、こちらこそ」

主は茶器を片付け、俺が戻る準備を進め始めた。
俺に向けられた小さな背中は、もうこれで終わりだと安心しきっている。

終わりにしたくない。今夜も、主に触れたい。

「……主」

「……え?」

彼女が振り向こうとするところを、俺は腕を伸ばし、胸のなかへと収めた。

/ 316ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp