第4章 ◆愛撫の快感 ★★★☆☆
「ん…んん、あ…長谷部さん…」
主の悩ましげな声を聞きながら、胸先を口の中で転がし、手を彼女の足の間に分け入らせると、下着に隠されたそこを前後に指でなぞる。
「あ、ああっ…」
信じられない、とでも言いたげな困惑した表情で、主は俺を見ている。
俺はそれをいなすように視線だけで返事をし、なぞる指の速度を早めていくと、彼女は俺の腕にしがみつき、「あ、ああ…どうしよぉ、気持ちぃ…」と必死に耐えながら、小さいうめき声を漏らした。
いつも敬語で綺麗な言葉遣いをする主の、なんとも甘い本音。
そこで俺の糸は切れた。
指を下着の端から潜り込ませ、直に指を這わせる。
「あっ、あっ…」
主は抵抗しない。が、さらに俺にしがみついてくる。
それを受け止めながら「大丈夫ですよ、力を抜いてください」と彼女に甘く助言をすることが、たまらないほど幸福だった。
俺にしがみつく感触、溶けそうな表情、いつもよりさらに甘美な声。
ああ、もっと欲しい…。
俺は刺激を続けながら顔を落として胸先を吸ったり、顔を上げて口付けをした。
主は何も拒まない。