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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第1章  ◆夜伽の通達 ★☆☆☆☆




審神者である私の力になりたいと思ってくれているから、彼は私にこんな顔を向けてくれる。
私の想いとは同じではないと分かっているけど、そんな顔をされると、つい胸がキュンとするものだ。

「…近侍はこれからも、長谷部さんにお願いしたいです。私が一番信頼しているのは、長谷部さんですから…」

まるで愛の告白をしているようで恥ずかしくなり、少し顔が熱くなった。
…でも、こんな機会でもなければ、伝えられない。

「主…」

「いつもありがとうございます、長谷部さん。すごく感謝しているんですよ。…長谷部さんに支えられているので、私は審神者でいられるんです。長谷部さんがいなかったら、私はきっと…」

「……主っ…あの、嬉しいのですが、それ以上言われると、俺は…」

感謝を伝えるという名目で彼への気持ちを言葉にすると、長谷部さんは真っ赤になって目を逸らした。

私の言葉に喜んでくれる。私が審神者でなければこんなことはなかっただろうけど、それでも、私の言葉で喜んでもらえるなら、いくらでも言ってあげたい。

「遅くなってしまいましたね。引き留めてごめんなさい。…おやすみなさい、長谷部さん」

「…ええ、こちらこそご馳走さまでした。ゆっくりお休みになって下さい、主」

彼の顔をもう一度見て、名残惜しい気持ちを抑え笑顔を見せると、ゆっくりと襖を閉じた。


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