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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第3章 ◆甘い口付け ★★☆☆☆



今したばかりなのに、柔らかい感触がすぐに名残惜しくなる。

「…主…」

長谷部は許可を求めるように、もう一度彼女に顔を近づけた。

主はそれに気づくと肩を小さくすぼめ、震えながら目を閉じ、またすぐに唇が重なった。

「ん……」

今度は少し長い。

(口付けって、こんなに気持ち良いんだ…)

唇をつけているだけなのに、それが長谷部のものだと思うと、彼女は身体中が疼いていくのが分かった。

口先が触れるだけだった口付けだが、長谷部のほうからわずかに動きを加え始め、角度を変えながら、より唇を密着させていく。

「ん…」

ふわりとした表面の感触だけだったのが、今度は唇の裏の湿り気が混じりだした。

─ちゅ……─

その湿りを感じると、二人は同時に、ピクリと反応した。

「…んっ…」

主は露骨に真っ赤になり、唇を熱くさせている。

この仕草から、長谷部は徐々に余裕がなくなっていき、長い口付けをついばむような細かいものへと変えていった。

ちゅ…と湿った音を何度も鳴らし、角度を変えて口付ける。

唇が離れてもすぐに捕らえられ、彼女は激しくなっていくそれを受け入れることで精一杯だった。

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