• テキストサイズ

【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第3章 ◆甘い口付け ★★☆☆☆



「…主、では…」

長谷部は前のめりになり、主の両肩に手を置いた。
彼はいつの間にか手袋を外しており、それは膝の横に綺麗に置かれている。

わざわざ手袋を外して触れられることに、主は胸が鳴った。

「…長谷部さん…」

「…抱き締めてもよろしいでしょうか」

そう問われ、主はすでに、呼吸が苦しくなるくらいに胸がいっぱいになった。

「は、い…」

コクリと頷くと、目の前の長谷部の体が徐々に近づいてくる。

距離を詰める彼の足の間に自分の両膝が入り込み、今までにないくらいに近い。
恥ずかしくて下ばかり向いていると、長谷部の腕がふわりと背中に回され、そのまま優しく引き寄せられた。

戸惑う主を気遣うように、長谷部はゆっくりと、わざとぎこちなく、腕に力を込めていく。

(…わ、わ…長谷部さんっ…)

パズルのピースのように、二人の体は凹凸の隙間を埋めていき、密着していった。

(ああ、主……)

全身に感じる彼女の体の感触に、長谷部はたまらなくなっていた。

浴衣一枚に包まれただけの彼女の体からは、温かさや柔らかさが伝わってくる。

身長差は抱き合うと少し縮まり、ちょうど長谷部の首もとに彼女の頭がくる。
長谷部はその頭の後ろに手をそえて、自分の胸のなかに押し付けた。

/ 316ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp