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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第17章 ◆番外編4「贈り物」



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夕餉の時間にも近侍の長谷部に付き添われていたため、主は分離長谷部と話すことはできなかった。

彼は鶴丸など他の刀剣男士たちに賑やかに囲まれていたが、どこか寂しそうである。

(やっぱり、お話したいな…)

近侍の長谷部に茶を注がれながらも、主は彼のことが気になって仕方がない。

それに、会いに行くと言ったのにその約束を果たせていないままなのだ。

(…よし…!)


─夕餉を終え、近侍の長谷部と「おやすみなさい」と挨拶を交わすと、この日はそれぞれの部屋で就寝することとなった。

主は出ていった長谷部が部屋へ戻ったことを確認すると、こっそり分離長谷部に与えられた部屋へと向かう。

(ごめんなさい…長谷部さん…でも私、放っておけません…)

近侍の長谷部への懺悔をしつつ、分離長谷部の部屋の前に到着すると、障子の隙間から中の様子をうかがった。

そわそわと部屋の中を動いている分離長谷部。
着流し姿で落ち着きがなく、焦った表情をしていた。

棚や引き出しを確認する素振りを見せ、何かを探しているようだった。

気になった主は、さっそく障子の外から声をかける。

「……長谷部さん、長谷部さん」

中の彼の動きがピタッと止まった。

「…あ、あるじ…?」

その返事は、驚き、困惑、喜び。さまざまな感情がこもっていた。

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