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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第17章 ◆番外編4「贈り物」



◆◆◆◆


主は自分の仕事を終えると、手伝っていた近侍の長谷部に、畑にいる分離長谷部に会いに行きたいと申し出た。

「…主がわざわざ会いに行く必要はありません」

近侍の長谷部は良い顔をせず、今にも行こうとしていた彼女の手首を掴んで引き留めた。

「でも…お一人だけ記憶がないなんて不安だと思うんです。せめて私にできることをして差し上げたいのですが…」

「いけません! 奴は主のそういう優しいところにつけこむに決まっています! いいですか、奴は澄ました顔をしていても、貴女のことが好きで仕方ないんですよ。隙あらば自分のものにしたいと思っているんです。そんな男に気を許してはなりません!」

「…そうなんですね…」

まるで過去に遡って告白をされているような気分になり、主は思わず顔を赤くする。

それに気づいた長谷部は照れ隠しに咳払いをしてから、彼女の手首を引いて抱き寄せた。

「…貴女を誰にも渡したくありません。それがたとえ俺であっても」

熱のこもった声でそう呟いてから、長谷部は彼女に口づける。

「…ん…」

「…主…」

─ちゅ…ちゅぱ…─

二人は深く舌を絡ませ、分かりきった愛情を確認し合う。

そのまま畳に倒れ込み、体ごと絡まり合い始めた。

この行為でうやむやになり結局内番の長谷部には会いに行けず、その日の夜を迎えるのだった。


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