第16章 ◆番外編3「見合い」
唾液と、先っぽから出ている体液で、ソレはぬるぬると谷間を行き来した。
長谷部さんは遠慮がちに、ゆっくりと腰を動かしている。
「…もっと」
私は短い言葉で甘えた。
「…主っ…」
それに応えるように動きを激しくした長谷部さんは、やがて荒くて規則的な息を漏らし始める。
─ぬちゅ…ぬちゅ…─
「ハァッ…ハァッ…」
長谷部さん、気持ち良さそう…。
嬉しい…。
続いて前後するソレを受け止めるように、私は口を開けた。
舌を出して待ち構えていると、先っぽが触れる。
舌の上に先っぽのカーブが擦れるたび、長谷部さんは「あっ」という悩ましい声を出した。
もっと聞きたくて、舌に触れるタイミングでソレを口の中に迎え入れ、ちゅぱちゅぱと吸ってみる。
「あっ…あ、あ、あ…あるじっ…」
「ん…ん…」
「胸と…口で、なんてっ…ダメです、良すぎて…」
反応が官能的になっていくにつれ、彼の腰の動きは大胆になっていく。
すると当然ソレは私の谷間で激しく擦られ、届いた口内で吸われて搾られる。
─ちゅぱっ…ちゅぱっ…─
─ぬちゅ…ぬちゅ…─
「…あるじっ…ハァッ…ハァッ…」
「んっ…んっ…」
こうやって私の体を使って気持ち良くなってもらえると、長谷部さんのものになれた気分になる。
もっと酷くされたい…長谷部さんになら、犯されてもいい…。