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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第16章 ◆番外編3「見合い」



「…あの…私…私…」

どうしよう…言葉が出てこない…。
長谷部さん、どう思ったかな…。

お守りがないと心配でお見合いまでするなんて、審神者失格だと思われちゃったよね…。


長谷部さんはゆっくりと私の前に膝をついた。

視界にそれが入ると、私は目を瞑って硬直する。

すると、怖くて縮こまる私を長谷部さんは抱き寄せた。
背中に手を回されつつ、お守りを持つ手をぎゅっと握られる。

「…長谷部さん…」

「主…申し訳ありませんっ…事情を知らずに、主に酷いことを…」

耳元で謝罪をされ、私は首を横に振った。

「違うんです…私がちゃんとお話しなかったから…」

「いえ。主が悩んでいることに気付けなかった俺の責任です。近侍としても、…恋人としても。貴女の不安をそのままにしてしまいました。…このお守りは、ありがたくいただきます。もう主を不安にさせないように」

長谷部さんは私の手に指を絡め、握っていたお守りを受け取ってくれた。

受け取ってもらえた安堵で私は長谷部さんの胸の中にすがり付き、また泣いてしまった。

「長谷部さん…」

「…主…」

─ちゅ…─

優しく口づけをされ、私は待ちに待った感覚に感動し、唇を押さえて彼を見た。

「…私…もう…口づけしてもらえないかと思いました…」

「え?」

「さっき、断られてしまったので…男の人と会った私なんて、もう汚いと思われちゃったのかな、って…」

「なっ…」

すると長谷部さんは、せきを切ったように激しい口づけをする。

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