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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第16章 ◆番外編3「見合い」



「これは…お守り?」

小さな木箱を開け、お守りをぶらりと取り出すと、燭台切さんはそれと私を交互に見比べている。

「はい…。いつもいつも、お願いばかりで申し訳ありませんが……それを、長谷部さんに渡してくれませんか?」

「え? 僕が?」

「もう長谷部さんは、私からじゃ受け取ってくれないと思います…。私は、嫌われちゃったからっ…」

自分でそう言いながら、口づけを拒まれたことを思い出してさらに涙が溢れてくる。

きっと、私のことを汚いと思ったんだと思う。
他の男の人と黙って会ったなんて、姑息で卑怯な女だって。

いつも私のことを綺麗って言ってくれていたから、きっと余計に幻滅されちゃったんだ…。

「そんなわけないよ! ていうか、主、これどこで手に入れたの? 長谷部くんは資材優先にしてるから、お守りを買う資金はまだ貯まってないよね?」

「…それは…」

「……主、まさか…この間のお見合いの報酬って…これだったの?」

目の前にお守りを見せつけられてそう問い詰められると、私は黙ってうつ向くしかなかった。

卑怯なことをして手に入れたお守り。
それを燭台切さんにも咎められている気がした。

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