• テキストサイズ

【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第16章 ◆番外編3「見合い」



───


しかしそれから三日が経っても、長谷部さんが私に事情を聞いてくることも、夜の触れ合いを求めてくれることもなかった。

口づけをすることもない。

審神者と近侍としての、平坦な毎日。

最初は懺悔の気持ちが大きかったけど、三日となると、私は不安に押し潰されそうになっていた。

もしかして、ずっとこのままだったりして…と。


だから三日目にして、改めて、長谷部さんに謝罪をした。

「…長谷部さん、この間はごめんなさい。私が勝手なことをして、悲しませてしまって…」

畑仕事をしていた長谷部さんをわざわざ訪ね、私は頭を下げた。

彼は少し驚いた顔をしたけれど、すぐにいつもの表情に戻る。

「いえ、主に謝っていただくようなことは、何も。報酬のためなら仕方ありません。もうお気になさらないで下さい」

これは…許してくれて、ないよね…?

だって、いつもはもっと優しい顔で接してくれるし…抱きしめてくれるし…二人きりのときは、口づけしてくれるのに…。

どうしよう…。

もうしてくれなかったら…。

「…長谷部さん…口づけしてくれませんか…?」

不安で、気づいたらそう言っていた。

長谷部さんは一歩下がり、「え?」と戸惑いを見せた。
私はそこを強引に近付いて彼の胸板に触れ、目を閉じて口づけを待った。

三日していないだけで、もう我慢できない…。

長谷部さん…長谷部さん…。


「…すみません、主。今はできません」


えっ…

/ 316ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp