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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第16章 ◆番外編3「見合い」



私の剣幕にたじろぐ燭台切さん。
つい「主命です」と付け足して言ってみたけど、それは長谷部さん以外にはそれほど効果はなかった。

「えー…」

「お願いします! 当日向こうの本丸に一緒に行って、同席していただくだけでいいんです!」

「…なんか長谷部くんを裏切ってるみたいでさぁ…。ていうか、主、それって…そんなにその男に会いたいってことなの?」

そうじゃない。

でも…今はなんて説明したらいいのか…

「………み、皆さんには分からないかもしれませんが…審神者同士の繋がりも大切なんです。…一日会うくらい、いいじゃないですか…」

すごくらしくないことを言っている自覚はある。
全然そんなこと思ってないし、本当は長谷部さんを悲しませるようなことはしたくない。
だいたい、一日長谷部さんと離れるだけでも寂しいのに…。

しかし私の身勝手な言葉を聞いた燭台切さんは、怪しむを通り越して引いているような表情をしていた。

「………わかったよ、主。僕には止める権利はないし…好きにするといいと思うよ。当日は上手いこと言って長谷部くんと近侍は代わっておくから」

「…すみません…燭台切さん…」

「僕に謝られてもね」

燭台切さん、怒ってる…。

お守りが手に入ってからちゃんとお話しよう。
それまでは心配かけちゃうけど…仕方ないよね。

ごめんなさい、燭台切さん、長谷部さん…。



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