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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第3章 ◆甘い口付け ★★☆☆☆



丁寧な動作で中へ入ってきた長谷部さんは、いつものきっちりとした身だしなみで、澄んだ表情をしている。

陶器のような肌に、手を絡ませたくなるような繊細な髪。
目鼻立ちに濃さはなく、引き算された完璧な顔立ち。

…いつもはこんなに彼のことをじっくりとは見ないのに、昨晩のことがあったからか、目が釘付けになった。

「おはようございます。…よく眠れましたか?」

「は、はい。おかげさまで…」

つい流れで答えてしまったが、「おかげさまで」だなんて何を言っているんだろう、とハッとする。

恥ずかしくなってすぐに顔を上げた。

「…主、それは、その…」

彼も同じ顔をしている。
わあ、どうしよう、私の馬鹿…!

「す、すみません、変な意味じゃなくてっ…その…」

「だ、大丈夫です! 分かっています、申し訳ありません」

妙な雰囲気に包まれて気まずくなったところで、障子の向こうに小さな丸い影が現れ、『主さま』と声がした。

「こんのすけさん?」

『少しよろしいですか』

「はい。どうぞ」

開けてあげると、ちょこんとこちらへ入ってきて、並んで立っている私と長谷部さんを見比べている。


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