第15章 ◆番外編2「現代遠征」
「…本気で言ってらっしゃるんですか?」
長谷部は睨むような目付きに変わり、声も低くなった。
主はすぐにそれに気づいて戸惑うが、「えっ?」と返答を濁すばかりで彼がなぜ怒っているのか分からない。
「あの…怒ってますか…?」
弱々しく顔色をうががってくる彼女を長谷部は問答無用で押し倒し、布団に両手首を押し付ける。
「きゃっ…長谷部さんっ…?」
そして口づけをするほどの距離で、また彼女に低い声で語り掛けた。
「俺が貴女をどれほど愛しているか、まだ分からないのですか?」
「えっ…?」
「他の者を見る余裕なんてどこにもありませんよ。いつも主のことで頭がいっぱいですから。…なのに貴女は、俺から他に目移りするような安い愛情しか感じられない、と?」
「すみませんっ…そんなつもりでは…」
長谷部は怯えている彼女の帯を片手であっという間に解くと、浴衣を開き、彼女の胸先に口付け始める。
「…あっ…」
それと同時に、彼女の下着も引き下ろして取り払い、入り口をグチュグチュと慣らしてすぐに指をナカへ入れていく。
「長谷部さんっ…」
「俺の気持ちが信じられないなら、身をもって思い知っていただかないと。ね? 主」