第15章 ◆番外編2「現代遠征」
異常事態に長谷部の脳内は混乱する。
主は一言も発することなく、長谷部の浴衣を掻き分けて、彼のモノを手で探り当てた。
そして、そこにゆっくりと触れられる。
「えっ…えっ…主っ…」
布団の中で行われているため、何が起こっているのか、そして主がどんな表情をしているのか長谷部には全く分からない。
「ぅああっ…あの、主…これはっ…」
感触だけで当てるしかなかったが、長谷部は彼女が布団の中でモノを口に咥えているのだと分かった。
油断していたところに思いがけない快感が襲ってきて、長谷部は思わず腰を揺らす。
─ちゅぱ…ちゅぱ…─
濃厚な音がしてきたことで、長谷部は口でされていることに確信を持った。
「…なぜ、こんなことをっ…あっ…あるじっ…」
彼女がなぜこんなことをしてくれているのか、なぜ何も言ってくれないのか、色々疑問はあるものの、長谷部ははち切れそうだった自身を舐められることがあまりに気持ち良くて、何も考えられなかった。
主の生暖かい口の中で丁寧にしごかれ、長谷部はそれに合わせて腰の浮き沈みを繰り返す。
まるで夢の中のような心地で、知らない土地、非日常の中でこんなことをされるのは訳もなく興奮するのだった。