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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第14章 ◆番外編1「猥本」



そして鶴丸さんは私にその猥本を手渡してきて、頭を撫でてくる。

「よし主。なら愛しの長谷部を悦ばせたいだろう? ほら、この本で勉強するといい。参考になると思うぜ」

「そうなんですか…?」

「だって主、夜の方は長谷部に任せっきりなんじゃないか? あーあ、たまには尽くしてやらないと嫌われちゃうぜ。長谷部だって男だからな、好いてる女には床上手でいてほしいに決まってるさ」

「いや主、鶴さんの言うことは本気にすることないからね。たしかに男なら誰でもそう思うけど…彼は相手が主なら何だって嬉しいんだろうから」

男なら誰でもそう思う、か……。
燭台切さんもそう言うなら、長谷部さんだってきっとそう思うんだろう。
床上手なほうがいい、って。

たしかに私、長谷部さんに何でも任せっきりだ。

このままじゃ嫌われちゃうの…?

「……主? 大丈夫? おーい主?」

「はいっ…頑張ってみます! 鶴丸さん、燭台切さん、ありがとうございます!」

「…いやいや。本当に大丈夫かい?」

私はもらった猥本をにぎりしめ、自室へと戻った。


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