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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第12章 ◆長谷部の恋 ★★☆☆☆




─ちゅ…ちゅっ…─

「んっ…ん…」

寝ている長谷部に上から口付けている主は、彼に息継ぎの暇を与えないほど夢中で続けた。

長谷部も必死でそれに応える。
なにより、彼女と口付けている間は痛みを感じないため、彼も本能で求め続けた。

口付けを始めて時間が経つほど確信に変わっていく。

資材での手入れではお手上げ状態だったはずの傷が、ゆっくりと治癒していくのだ。


───ヒュッ


そして、この手入れ部屋に矢文が届く。

口付けに夢中になっていた二人がそれを拾わなくとも、はらりと落ちた文は折り鶴の形に変わり二人の側へと飛んできて、ひとりでに開かれた。

二人は舌を絡ませたまま、それを横目で読んだ。


『審神者・近侍へ

貴本丸は本日までの指示にて充分な御霊を得られたものとし、ついてはこれより実践を命ずる。

実践:夜伽を最後まで行い、近侍を全快させよ。


健闘を祈る。』





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