第11章 ◆早朝の釈明 ★★★★☆
「お願いします。…私から昨夜の話をしたら、きっと長谷部さんは取り乱してしまうと思うんです。燭台切さんから聞いて、気持ちを整理するための時間を差し上げたいです」
「うん。分かった。僕もそれがいいと思うよ」
私が複雑な表情をしていたからか、燭台切さんは優しく頭を撫でてくれる。
「今日は長谷部くんと一緒に出陣するから、道中に言うね。主は何も気にしないで」
「はい。ありがとうございます」
…良かった。
きっと燭台切さんにまかせておけば大丈夫だ。
彼の言うとおり、今日は長谷部さんと燭台切さんが短刀たちを連れて出陣される。
帰ってきたら、長谷部さんからのお話が聞けるよね。