第11章 ◆早朝の釈明 ★★★★☆
布団の中の熱気が上昇し、長谷部は空いている手で掛け布団を取り払った。
「ハァッ…主、続けますよ…」
「は、はいっ…」
主はやっと見えるようになった自分の下半身に目をやると、そこにいる長谷部は前髪が湿るくらいの汗をかいていた。
─くちゅっ…くちゅっ…─
─ちゅぱっ…ぴちゃっ…─
こもっていたはずの水音はクリアになり、その音源である長谷部が口と指を細かく動かす様子も目に入ってくる。
「長谷部さんっ…長谷部さんっ…」
彼女は、回数を重ねてきたことで痛みは消え去り、今は快感しかないことを確信した。
その証拠に、まったく痛みのないまま、長谷部の指をすでに二本受け入れていたのである。
彼は試験的に、予告せずに指を増やしていたらしい。
「主のここ、どんどん柔らかくなりますね」
「んんっ…ゃあっ…長谷部さんのせいですっ…」
「もっと乱れていいんですよ」
舌での刺激を再開されると、主は絶頂が見えてきた。
自分で膝を持ち、彼に向けてぱっかりと開いて固定する。
規則的な抜き差しにさらに深さを求めるため、主は長谷部の指の動きに会わせて腰を動かした。
長谷部はそれを口で受け止め、彼女の希望どおり、指の動きを激しくしていく。
「あっあっんっんっ…長谷部さっ、もぅ、ダメっ…イッちゃ…イッちゃぃ、ますっ…」
イかせる、と決意した長谷部の舌が、彼女の弱いところを執拗に攻める。
「あっあっあっあっ…やっあっんっんっ…あっ…ああっ…ああああああんっ…!」
主は達すると、弓なりになった背はパチンと元に戻り、肩で呼吸をした。