• テキストサイズ

【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第11章 ◆早朝の釈明 ★★★★☆



主は布団の中で固まり、混乱していた。

「……いえ、昨夜はこの部屋までお見送りしていただきましたよ…?」

「本当ですか? 実は…情けないのですが、宴会の途中から記憶がないのです。お見送りできていたのならよかった」

「…覚えてないんですか?…昨日のこと」

「ええ…、俺は何か失礼をしましたか?」

(嘘……。じゃあ、私に好きって言ったことも覚えてないの?)

主はとりあえず、寝返りをうって長谷部のほうを向いた。
嘘を言っている顔ではない。
告白の返事をしようと身構えていた彼女だが、それがまるで野暮のようで切り出すことができなくなった。

「………失礼なことは、何もなかったです」

「そうですか、よかった」

自己完結した長谷部に、主は口をつぐむ。

/ 316ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp