• テキストサイズ

【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第8章 ◆媚薬の誘い ★★★☆☆



長谷部さんを見ると、熱い視線をこちらへ向けている。
でも甘く優しい表情ではなくて、強く凛々しい顔をしていた。

「……俺が冷静に見えたなら、良かったです」

「え…?」

なんだろう、長谷部さん、いつもとちょっと違う…。

「あのように唐突に指示が出るようになり、俺は常に冷静でいようと思いました。貴女に触れるときは、欲望に飲まれてはならない、と」

「…長谷部さん…?」

「たとえ主が望んで下さるのだとしても、衝動に流されるべきではないと思っています」

……え…これって、やんわりと断られてる…?

やっぱりはしたないって思われちゃったのかな…。
やだ…どうしよう…。

「あのっ……」

「主。俺は…指示に従い貴女に触れるたび、自分が卑怯だと感じます。それでも、貴女に対して軽い気持ちではいたくない。貴女のことを、一時の欲をぶつける相手のようには決して扱いたくないのです」

「…長谷部さん…?」

どういう意味……?

「しかし俺は何度も衝動的になりました。許されないと思っていますし、本心を隠したまま貴女に欲をぶつけたことは、取り返しがつかないと思っています。……ですから、いつか必ずお話しします。主。貴女に伝えたいことがあるんです。今はお話できませんが、いつか必ず。…そのときは、聞いていただけますか」

長谷部さんの言葉の意味はよく分からなかったけど、彼の真剣な眼差しから目が離せなかった。

長谷部さんの、伝えたいこと…?

どんなことか検討もつかないけど、こんなに情熱的な瞳をするほどだから、とても大切なことなのだと思う。

「…はい。待っています」

すぐにでも知りたいと思う気持ちを抑えて、私は頷いた。

/ 316ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp