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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第8章 ◆媚薬の誘い ★★★☆☆



…今、呆れられた?
軽い男に気を許す女性、って…。もしかして軽い女だと思われちゃったのかな。

違うのに…。
私は長谷部さんのことしか考えられないし、その他の男の人は何とも思ってない。
正直、何とも思ってないから無防備なことをしてしまったのだし。

「長谷部さんっ、待って」

言い訳になるかもしれないけど、それだけは分かってほしくて、先に商品棚にいた長谷部さんの隣に割り込んだ。

「主…どうしましたか?」

「私のこと…軽い女だと思ってますか…?」

ずばり聞くと、長谷部さんは困った顔をした。

「申し訳ありません、失礼な言い方をしました。ただ、あまり気安い男に心を許さないでいただきたくて、お諌めしただけです。…決して主が軽いなど、そんなことは思っておりません」

「すみません…私も、たしかに軽はずみでした。長谷部さんが隣にいるから、すっかり安心してしまって…。本当です、長谷部さん以外には、気を許したり、ましてや体に触れさせるようなことはしないつもりです。長谷部さんだけです」

あれ…少し、恥ずかしいこと言っちゃったかな。
長谷部さんも言葉に詰まってる。

「主…それは…」


──ヒュッ

すると背後から矢が飛んできて、陳列されている商品の巻物に突き刺さった。
私も長谷部さんも肩が揺れたが、すぐに矢が消えたため、これは政府からの矢文だと分かった。

…というか、今!?
ここ、本丸の外なのに…!

「長谷部さん…どうしましょう」

「何故こんなところにまで矢文が…」

動揺しても解決せず、長谷部さんは仕方なくひらひらと落ちていく文を拾い、私に見えるように開いていく。

『近侍は審神者の胸を愛撫せよ』

胸…!?
私は無意識に胸元で重なっている襟を握りしめていた。

胸って言われたって…ここは万屋の中だから、胸なんて出せないよ…。
万屋から出ても、街中は人が多いし…。

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