第7章 ◆快楽の奉仕 ★★★★★
(ああっ…信じられない…夢みたいだ…主が……俺の愛しい主が、こんなことをっ……)
─ちゅぷ…じゅぷっ…ちゅぱっ…─
彼女の頭は、卑猥な音を立てながら上下している。
湯とは別に十分すぎる唾液で潤い、それにねっとりと吸い上げられていく快感。
熱気のせいもあり、長谷部の意識は朦朧としてくる。
(主……貴女をお止めしなければならないのに…こんなことをしていだだける立場ではないのに…気持ち良すぎて……ああ主…なんて優しい…こんなことまでして……ああ、本当に…好きです……好きなんです主……貴女のことが本当に、大好きなんです……)
一生懸命に奉仕する彼女をぼんやりと見つめながら、心では彼女への純粋な愛しさが溢れてくる。
こんなことをさせて下心にまみれているのに、主を好きだという気持ちが止まらない。
快感の波の中、気を抜けば言葉に出してしまいそうにすらなる。
それは言葉にせずとも彼女に伝わったかのように、主にも熱が沸き上がっていく。
(私…長谷部さんのを舐めてるだけですごく幸せ……長谷部さんが大好き……もっと気持ち良くなってもらいたいな…私にできること、全部してあげたい…)
彼女はトロンとした瞳で長谷部のモノを吸い上げた後、一度それを口の中から解放した。
「長谷部さん…お願いがあります」
「………はいっ………」
主は彼の太ももに添えていた手を、今度は彼の両手に添わせ、ゆっくりと自分の前へと持ってくる。
そしてその両手を、彼女の頭へと誘導した。
「主……?」
「長谷部さんが動かしてください。長谷部さんが気持ち良くなるように、自由に…」
「なっ…!?」
長谷部はすぐに主の頭から手を離そうとしたが、添えられていた彼女の両手がそれを許さなかった。