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道の交わる時

第3章 探偵達の夜想曲


その日、は蘭に誘われて、毛利探偵事務所を訪れていた。
居候の小学生が、に会いたいらしい。
としても、その小学生の話を聞いて会ってみたいと思ったし、小五郎に久しぶりに会うこともできるため、訪れることに決めたのだ。

まさかそこで、事件に会うとも思わずに。


「僕、江戸川コナンって言います!」
元気良く挨拶した小学生を目の前に、は引きつった笑みを浮かべた。
「初めまして。と言います。蘭のお友達なの。よろしくね?」
「うん!ねえねえ姉ちゃんは、推理小説が好きだって聞いたけど本当なの?僕も好きなんだ!」
「あ、うん、そうなんだ..」
少し引き気味のに対して、食い気味に質問するコナン。
それを見て、お茶を出しながら蘭が言った。
「2人とも、もうすっかり打ち解けちゃってるねー」
「うん、僕、姉ちゃん大好き!」
「あ、ありがとう」
コナンに対して、苦笑いしながらもはそう答えた。
「それにしても、も大きくなったなぁ!」
そう言ったのは小五郎だ。
「そんなに変わりました?」
「あぁ、少し大人びてきたな、ま、俺からすれば、まだ子供だけどな!」
そんな話をしていた時、付けっ放しのテレビから銀行強盗のニュースが流れた。
「全く物騒な事件だぜ」
「しかし、悪い事はできませんね。彼らの盗んだ紙幣の番号は既に割れているのですから...」
「全くだ...ってお前!なんでここに!?」
小五郎の呟きを拾ったのは安室透だった。
小五郎だけでなく、コナンやも驚いている。
「毛利先生に差し入れをと思って!」
その手にはサンドウィッチが入った皿があった。
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