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道の交わる時

第8章 8章


は考えていた。この言葉と表情は本物なのだろうか。
もし嘘だとしたら、凄まじい嘘つきだと思う。しかも、その表情が、数年前に会った彼と同じなのだ。
が口を開きかけた時、上から何かが勢いよく落ちる音がした。
が驚いて肩を揺らす。
「何かが落ちたみたいですね...」
安室が上を見上げながら言った。
「しかし、さんも可愛いですね」
「え、な...」
「本当の事ですよ。さて、少し様子を見て来ます」
「あ、じゃあ私も行きます」
「ダメです、はここで待っていてください」
「でも、」
なおも言い募るに安室は言った。
「すぐに帰って来ますから。ここで良い子にしていてください」
そう言って、頭を人なでしてからリビングを出て行った。
は顔を少し赤くしていた。
刀剣男士達もよく彼女の頭を撫でる。長い時を生きてきた彼らにとっては、審神者といえどは赤子のようなものなのだろう。安室もそうなのだろうか。
「...子供じゃないし」



音がしたのは石栗の部屋らしい。
だが何度ノックをしても返事がない。
安室がドアの鍵をピッキングし、開けようとするが何かがあるのか完全に開かない。
すると中からコナンの声がした。
「開けるな!」
「!?」
「ここには石栗さんの死体があるからさ...」


すぐに安室がリビングに来て事情を説明してくれた。
そして溝口が別荘に来て、捜査が始まった。
まずは全員の事情聴取を始めた。
どうやら、大きな音というのは壺が落ちた音らしい。
石栗は、ドアを塞ぐようにして倒れており、尻にはラケットがあった。
全員の事情聴取を聞き、コナンは何かわかったような顔をしていたが、何もいえずにいた。
下手に小五郎を眠らせると、バーボンにバレるからだ。かと言ってに推理をさせると不自然だし、バーボンにさらに目をつけられる可能性もある。それは避けたい。
コナンは苦渋の決断をした。
「ねえ、氷って言えばさー!」


その後はコナンが皆を少しずつ誘導し、事件真相を見つけさせた。

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