• テキストサイズ

道の交わる時

第8章 8章


「なんでここに...?」
コナンが呆然と呟いた。
園子の言うスペシャルコーチは、安室透だった。
中学の頃には全国大会で優勝したこともあるらしい。
だが、コナンの驚きはそこではない。
少し前に安室はバーボンであると正体を見破ったにもかかわらず、ノコノコと出て来たことに驚いていた。
「そういえば、さんのテニスウェア、とても似合ってますね」
「あはは...どうも」
「私が選んだんですよー!」
「そうなんですね。さんさんにぴったりの色ですね」
園子が選んだテニスウェアは、白のワンピースの形だった。背面には腰の部分にリボンをあしらっており、スカートのタックが広いため、裾が動きに合わせてヒラヒラと揺れる。
「ちょっと、新ちゃん?しばらく姿を現すことはないって言ってたよね?あれ、どーいうこと?」
「その呼び方やめろよ!俺だって、わけわかんねーよ」
コナンとはヒソヒソと話し合っていた。
「!危ない!!」
安室の声と同時に、何かに気づいたがコナンを突き飛ばした。
「いってー!なにすんだ、よ...」
コナンが見ると、が倒れていた。側にはテニスラケットが落ちている。
「!」
蘭が駆け寄り、体をゆすろうとすると、安室が静止した。
「動かさないでください!とりあえずどこか休める所へ!」
「っていっても、私の別荘、ちょっと遠いわよ!?」
園子が言う。
「なら私の別荘へ来て!」
そこに女性が駆け寄って来た。
「ごめんなさい、そのテニスラケット私のなの!私の別荘はすぐそばだから、良かったら来て!医者も呼ぶわ!」

/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp